漫画紹介

【漫画紹介】心に温もりの欲しいあなたへ。優しい短編集『ひまわりさん』

さて、今回ご紹介させていただく漫画は『ひまわりさん』です。

少女たちの穏やかな日々を描く本作は、心がポカポカと温もること間違いなし。

私は『ひまわりさん』が大好きで、紙でも電子書籍でも全巻買ってます!

この記事には『ひまわりさん』第9集までの内容を含みます。ご注意ください。

『ひまわりさん』について

『ひまわりさん』とは?

学校のまん前に建つ古くてちいさな本屋さん「ひまわり書房」では今日も店主の「ひまわりさん」が迎えてくれる。クールでドライな店長・ひまわりさんと、ひまわりさんふぁ大好きな女子高生・まつり。二人を中心に紡がれる、本と本屋に集まる人たちをめぐるハートフルストーリー。

ひまわりさん公式サイトあらすじより

物語のメインはひまわり書房と山吹高校。互いに真正面にあります。近い。

まつりを中心とした山吹高校に通う少女たちと、ひまわりさんを中心としたひまわり書房に関わる人々の日常を描きます。

本屋の美人店主と言えば某ビブリオミステリ小説が想起されますが、本作は特に推理していくわけではありません。本や本に纏わる物語を通して人々が触れ合う、静かで心温まる日々を綴っていきます。

また、ずっと本屋に籠っているわけでもなく、巻が進むごとに海へ行ったり温泉宿に行ったりもします。

MFコミックスalive:菅野マナミ著『ひまわりさん』第1集より

小さく古い本屋さん、という説明のとおり、ひまわり書房という看板は右読みになっていますね。

漫画の形式としてはオムニバス。1話完結形式で物語が展開され、独立した短編を集めて1冊にしている、という形ですね。

なので、ひまわりさんは第○巻という言い方はせず、第○集という呼び方をします。

キャラクタ紹介

ひまわりさん

ひまわり書房店主。黒髪ロングで眼鏡でクールでロングスカート。まつりにいくら愛を叫ばれても軽くあしらう。当初こそドライな反応が多かったものの、回を重ねるごとに、まつりと接するうちに多様な表情・感情を見せるようになっていく。一人称は「私」であるが、男言葉を使う。兄は作家である黒井里薫。虫が苦手。本名は不明だが、年齢は第9集時点で24歳らしい。

風祭まつり(かざまつりまつり)

ひまわりさんLOVEの女子高生。ことあるごとに「ひまわりさん好きだぁああああ」と叫ぶ。とにかく表情がコロコロ変わるのが可愛い。裏表がない。元々賢いとは言えなかったが、巻を追うごとに学力が向上しており、学力は良い方に分類されるレベル。また、昔は本を読めなかったが、ひまわり書房で過ごすうちに読書ができるようになる。要は努力家。明るく、まさにひまわりのように笑う子。

その他

まつりと主に交流があるのは妹・風祭風子、クラスメートの七瀬奈々子、南亜美、橘立花など。ひまわりさんと主に交流があるのは兄・黒井里薫名月夕、先輩・杜若あやめなど。他、商店街の面々と交流する。

感想

何度も繰り返していますが、心が温かくなる物語というのが適切な表現だと思います。

ひまわりさんに背を押され、少女たちが次の一歩を進む、という展開が一般的な流れです。

MFコミックスalive:菅野マナミ著『ひまわりさん』第1集より

ただ、ひまわりさんから一方的に皆を助けるわけじゃないんですね。

ひまわりさんがまつりに力を貰う場面もあったり、まつりがクラスメートを励ましたり励まされたり、ひまわり書房を中心に人々の触れ合いを描いていきます。

最大の特徴は1話完結形式、そして最高の読後感、です。

憎悪とは無縁な、穏やかで優しい物語が1冊に詰まっています。読んだ後には思わず「はぁ……」と心地好い息を吐いてしまうこと間違いなし。

さて、全く恋愛要素はないのか、と問われれば実はそうでもなかったりします。

この作品には作家・名月夕という先生が登場します。彼女はひまわりさんの兄で作家・黒井里薫の師匠であり、先代ひまわりさんの友人でもありました。

人をからかうのが好きな性格をしている彼女ですが……

MFコミックスalive:菅野マナミ著『ひまわりさん』第7集より

作中には、彼女が「先代のひまわりさんを愛していた」と断言するシーンがあります。

実は名月夕先生、最初は性別が逆の設定だったらしいです。女性にしてくださったのは感謝というか、この作品を良い方に運んでくれたかな、と個人的には思いますね。

まとめ

作品の中では、静かで穏やかながら、確実にキャラクタは成長します。年齢も重ねていきます。まつりは高校三年生になり、受験勉強も始めています。彼女には目標も生まれ、その未来に向かって努力している最中。

正直に言うと、それは少し寂しくもありますね。

終わらない物語はないですが、いつか『ひまわりさん』も終わるのだと考えると、少し苦しかったりします。

それくらい、私はこの作品が大好きで。

終わらないでほしいと願いつつ、最後までしっかり見届けたい作品です。

では、今回の紹介記事はこのあたりで!

ABOUT ME
波沢るい
働き始めて4ヶ月。適応障害を告知され休職中。どうせなら空いた時間でブログ作るかァ! と始めた次第。百合を読み、百合小説を書きます。