雑記

『劇場版のんのんびより ばけーしょん』を観てきた話

『劇場版のんのんびより』を観てきました

どうも、新しいPCでは「奈美沢」と変換される波沢です。

表題の通り、今日は『劇場版のんのんびより ばけーしょん』を観てきました。金欠なのにパンフ買っちゃいました。あ、税込み800円です。安いです。買いましょう。隣に座っていらしたお兄さんも買ってましたよ。買いましょう。

結論を言えば、最っ高の映画でした! 夏の締めくくりに、是非観てください。

のんのんびよりって?

さて、『のんのんびより』と言えば所謂日常系アニメ。

田舎の学校に通う4人の少女(と少年)を中心とした1話完結のほのぼのアニメです。ちなみに私は原作未読。アニメだけしか観ていないので、今回の話も事前知識はゼロでした。

全校生徒が5人しかいない旭丘分校。
自転車で20分かかる最寄りの本屋はジャ◯プの発売が毎週水曜日だし、
レンタルビデオ屋は10駅向こう。野菜は置き売りされているし、家の鍵に至っては見たことすらない。
そんな田舎の生活だけど、旭丘分校の5人はいつも楽しく過ごしています。

「なんにもない」がある、スローライフな日々。
………なんて気付く必要もなく、豊かな自然の中で豊かに毎日を過ごす少女たちの、
まったりゆるゆるなド田舎コメディ。

月刊コミックアライブ オフィシャルサイト のんのんびより 特設ページより

アニメ本編を観ている方は判るように、何か大きな事件が起きるわけでもなく、超常現象や怪奇現象に見舞われるわけでもないです。

ど田舎に住む女の子たちの、ちょっと時代に取り残されたような、だからこそ優しく穏やかな日々を描きます。感動させるような話でなくとも、不思議と泣いてしまうようなノスタルジックな気持ちがこみあげてきます。

転校生が来た

とはいえ、ほのぼの系まったりゆるゆるド田舎コメディ。リズや加瀬さんのような、THE・百合という要素はないだろうと思っていたのですが。

ばけーしょんは一夏の友情を描く、青春百合映画!

あおい×夏海が激アツでした! という話なんですよ!

少女漫画界隈が『青夏』で盛り上がってるなら百合界隈は『あお夏』じゃい!

という話に入る前に、今回の映画のあらすじについて。

デパートに買い物に行ったいつもの面々ですが、催されている福引で特賞を引き当てます。特賞を引き当てたのは相変わらずCV(???)のあの人。景品は沖縄旅行ということで、皆で沖縄旅行に行くという話。

いつもの舞台が沖縄に移っただけで、何か特別トンデモナイことが起きるわけではありません。シュノーケリングやカヤック体験をしたりしますが、それも日常の延長線上、我々にとっても特別過ぎる光景ではありません。

でも、それがいいんですよね。

映画だからって派手な映像がバンバン出てくるわけじゃない。もちろん、作画も映像も演技も音響も諸々最高です。でも大事なことは、いつもの『のんのんびより』が劇場で放映されている、ってことだと思うんです。

相変わらずれんちょんに甘い駄菓子屋とか、ちょっとカッコイイところ見せるけどやっぱりいつものボケーっとしたかず姉とか、キレキレのボケとツッコミで盛り上げるひか姉とか。

普段と変わらない日常から、ほんの少しだけ離れた、ちょっぴりだけの非日常。

だからこそ、『のんのんびより』の好さが一切損なわれず、視聴者をノスタルジックな感傷に浸らせます。

(ちなみに、入場者特典は越谷姉妹でした。全部で4種類? あるようですね)

そんないつもの『のんのんびより』。しかし!

1人、いつもと違う姿を見せてくれる少女がいるんですよね。

明るい性格で場を盛り上げ、夏休みの宿題なんて一切手を付けないイタズラ好き。ムードメーカーでトラブルメーカーの女の子――なっつんこと越谷夏海ちゃんです。

普段は何かと雑ですが、頭の回転が速く、いざというとき結構頼りになる彼女。幼さのある小鞠や、慌てるとパニックを起こす蛍たちと比べて冷静さも持っています。ひか姉とのやり取りは悪友という感じで面白いですね。

そんな彼女が今回違った一面を見せてくれます。

映画オリジナルキャラの新里あおいちゃんと出会い、たった数日の彼女と過ごした日々は、彼女にとって忘れられない思い出になりました。(あおいちゃんはサイドポニーのこの子)

ネタバレなしでどこまで語れるかは難しい。というか無理なので、またネタバレ含んだ感想記事を別途書くかもしれません。それだけ、ちょっと色々気持ちを揺さぶられました。

今回は簡単な紹介だけ。

あおいちゃんは、皆が泊まる民宿の看板娘で、店の手伝いをしています。礼儀正しく接客も上手い。帽子被るときサイドポニーをどうするんだろうって観ていたら、なんと帽子ではなくサンバイザーをつけるとかスタッフ判ってるぅ! かぅあいい!

夏海とあおいは同じ中学一年生です。もう一度言います。同じ中学一年生です。つまり、夏海にとっては、唯一の同じ中学一年生です。ここ、かなり大事なところだと思うんです。

性格的にはどちらも活発で運動神経も抜群。あることをキッカケに、2人は友人という間柄になります。本作では、2人の関係へ特に焦点を当てながら、いつもの『のんのんびより』を放映します。

3泊4日の沖縄旅行。出会いがあれば別れがある。

2人の間には、壮大なスケールの物語が展開されるわけではありません。運命の相手でもない。タイムリープだってしない。嫉妬や欲望が渦巻いたりもしない。世界の命運なんて、これっぽっちもかかってない。ただ民宿に泊まりにきた女の子と、民宿の手伝いをしている女の子が、たった3泊4日の間に交友する。

でも、それがいい。だから、いい。

だからこそ『のんのんびより』という作品は良いのです。

中学一年生の多感な少女たちにとっては、あまりにも眩しいひと夏の思い出。

胸が温かな気持ちでいっぱいになる映画でした。

今回ここまで

ABOUT ME
波沢るい
働き始めて4ヶ月。適応障害を告知され休職中。どうせなら空いた時間でブログ作るかァ! と始めた次第。百合を読み、百合小説を書きます。